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NHKクローズアップ現代(2026.8.26)
日航123便墜落事件ーボーイング社の言い訳番組への抗議

 41年目にして、またもや欺瞞に満ち満ちた番組であった。番組への批判が多数寄せられたので、その一部を紹介する。なお先に、当会の会長の吉備素子氏からのメッセージをお読みいただきたい。(公式ブログにも同様の内容で掲載中です)

日航機遺族 吉備素子からNHKへの抗議

先日の8月26日に放映された、NHKのクローズアップ現代を見てあまりのひどさに驚きました。

私は当時、米国にてボーイング社を相手に訴訟を起こし大勢の遺族の一人です。

私ら遺族が全員、ボーイング社の言い分に対して納得しているわけではありません。

41年目に、いまさらながらボーイング社の古びた言い訳を公共の場で語らせる番組など、もっての外です。

しかも8月12日ではなく、26日になったのはなぜですか。

それは、私ら墜落原因に疑問を持つ遺族のために調査研究してくれた青山透子さんの新作が評判になったからでしょう。

火消しのために慌てて作ったような浅い内容でした。

このような程度の低い番組を、わざわざ世論誘導のために放送するとは、公共放送として恥ずかしくないのでしょうか。

私は2019年の情報開示裁判の準備の時、弁護団と共に、過去の裁判記録を取り寄せました。そして、大勢の遺族たちと一緒に行った米国でのボーイング社相手の裁判を思い出しました。その資料も弁護団と青山さんと一緒に閲覧しました。あの時何が問題だったのか、どういった経緯の裁判だったのか、すべてを精査いたしました。

そもそも、ボーイング社は初めから修理ミスを認めていませんでしたが、ある日、米国でのニュース報道で突然認めたのです。

しかし、私らの裁判ではボーイング社は、誰がミスをしたのかわからないとして、氏名不詳としました。彼らは一切表に出てきませんでした。

ただ、不起訴の際、遺族説明会を開いた前橋地検の検事の話では、実は氏名がわかっていたということが、後からわかりました。さらに、「修理ミスは疑わしい」と前橋地検の検事正は言いました。

1985年12月27日の新聞各紙には、「今年6機落ち 死者1100人だが、ボーイング受注最高」という見出しの記事が出ました。(日本経済新聞記事は青山透子著のp184-p187「40年の真実」にそのまま掲載)

ボーイング社は、誰が修理ミスを犯していたのか言わずに、裁判でも氏名不詳としていましたが、裏では大量に日本政府に購入してもらっていたのです。

しかも、過去最高の売り上げを挙げたのです。世間では、いったい誰が、520人の命を奪った修理ミスを犯したような、いい加減な会社のモノを買いますか?ところが日本政府は、修理ミスをするようなデタラメの会社のしかも超高額な飛行機を、落ちたその年の1985年に防衛庁(当時)の自衛隊が軍用飛行機を大量に購入したのです。

自国民と他国民を含む520人を墜落死させた飛行機メーカーの飛行機を、日本政府(自衛隊)と、JAL、ANAがドンドン購入していたのです。これを裏取引と言わずに、なんと言うのでしょう。

こういった事実も伝えず、不公平で恣意的な報道をしたNHKのクローズアップ現代は公共放送倫理違反です。

外務省公文書を調査した青山さんの「圧力隔壁説をくつがえす」に、上記の証拠の公文書が出ていますからぜひ見てください。中曽根康弘氏とレーガン大統領の往復書簡から、レーガン大統領が、「全日空まで購入してくれてありがとう」というお礼の書簡です。その詳細は、青山透子さんの過去の本に丁寧に書いてある通りです。まさかNHKは、それも知らずに番組を作っているのですか?NHKはまったく勉強せずに取材もいい加減なうえ、いかにも「真実はこっちだ」と言わんばかりの宣伝番組を流しました。国民を騙す魂胆が見え見えです。

貴方方は、私の情報開示裁判も伝えず、再調査も言わず、異常外力着力点も言わず、しかも当時、墜落現場がわかっていて、現場の人々がNHKに通報していたのに、頑なに「墜落現場は不明」と報道し、墜落場所とは異なる場所を報道し続けたのです。意図的な誤誘導情報でしょう。そのデマ報道の責任はNHKにあります。

今更こんな番組を作るよりも、まず、そちらの反省を放送したらどうですか。ジャニーズ事務所問題の時のように、「悪質なガン」は、NHK内部にあるのですから。

このクローズアップ現代は、私ら必死に再調査を願っている遺族を傷つけている番組であることを認識してください。神妙な面持ちで米国人の老人が話をしても、遺族をバカにしているとしか思えません。

この番組を見て私は、ボーイング社の側の言い訳と矛盾とデマと嘘の発言を録画し、その言質を取って法廷でもう一度、いまから決着をつけようと思っています。その時、NHKに登場してしゃべっているボーイング社のその米国人の言動を流言飛語の証拠とします。

これ以上、公共の場でしゃべるのは勝手ですが、そういうリスクもあることを番組制作責任者は、ご承知おきください。私らの最後の望みを潰すための報道には、もう我慢が出来ません。

以上 吉備素子 2026年8月30日

~当会に寄せられた感想・この番組に対する批判から~

●圧力隔壁破壊説が成り立たないことは明白なのに、事故調の結論にしがみつき、ボーイング社の修理ミス問題に論点ずらしをするあくどさ。

1)垂直尾翼破壊は墜落の直接原因ではない(その後30分近く飛んでいるから)

2)圧力隔壁自体、壊れていなかった(墜落現場で切り裂かれた)

3)たとえ空気が漏れても、垂直尾翼破壊は起こらない

これらを見ても、何重にも破綻している説なのに、NHKは露ほども疑っていない。愚かなのか、何かに動かされているのか。多分、後者でしょう。

●NHKは隔壁破壊説を取り上げてました。何を今更と思ったしだいです。無知な国民向け番組というべきです。

●番組冒頭「きのうの閣議後金子国交相が、国土交通省がボーイング社に事実関係の聞き取りを去年から進めていたと明らかにし、近く結果を公表する考え」だとでこんな政府発表が出ていましたが、政府の意図するところはどこなのでしょうか。

●JALや自衛隊繋がりの人々のいうところの「陰謀論」(自分達とは相いれない説)をかき消し、事故調説の強化の為なのでしょうか?大した成果も出ないのに「今回の調査で、~がわかりました!」なんていうのが発表されるのでしょうか・・・・?

それにしてもこの番組、初めの内容は、こんな言い方しては失礼ですが「あ~また美谷島さんかぁ」というのと同時に事故調説をますます固めたいのだなという感じでしたが、特別新味はなかったと思いました。

それと「斎藤さんが発見した」ような口調で語られた修理個所の部品の切断、これは事故調の斎藤さんの上司の藤原次席調査官さんにNTSBのシュリードいう人が名刺裏に修理ミス推測図を書いて渡したのがきっかけなのは周知の話のはずです。このようなことをここでわたしが書くまでもないのですが、事程左様に、この番組内で語られていることは、検察官の話もほぼすべて既出のこと、「新証言」というタイトルがここでも使われているのは何だろうかと思わずにはいられませんでした。

●遺族の立場からすれば、安全対策上訴追と調査を分けるという考え方があるとはいえ、520(+1)人もの犠牲者を出しておきながら、だれも責任を問われずに終わってしまったことにはやはり怒りと悲しみ、悔しさはぬぐい切れず、犠牲者も浮かばれないと思います。だからこそ、吉備さんの起してくださった裁判のように、せめて今残っているもっとも真実がわかるであろう物的証拠の開示は欠かせないものと思います。相模湾からの機体残骸の引き上げやまだやるべきことが残っている、そして1999年に廃棄されたという事故調の証拠品や資料も、今回の川幡氏が持っていた様に手元にとどめている人がいるのではないかと考えないではいられません。もしそうなら、せめて当時かかわった方々が存命中に開示してほしいものです。

●事故調の報告が「推定」だから、玉石混合とはいえさまざまな説が語られることになるし、妙な説も飛び出してきます。音声データの全開示は本当に欠かせないものだと今も思っています。

●吉岡忍氏が出ていたが、吉岡氏は立花隆氏と同じノンフィクション作家で仲が良かった。立花氏はあの世から、吉岡氏の言動を嘆いているだろう。唯一、「垂直尾翼を引き上げなかったのは残念」と発言したくらいだ。これっぽっちでも精一杯の発言なのだろう。事故調の結論に対する疑義を唱えられないなどとは、情けない限りである。全く見る価値のない番組であった。

以上のような意見が多数寄せられました。皆さん、NHKの番組制作者にもこういった声を届けましょう。

NHKは私たちの税金で成り立っているのですから、公平な番組作りをしてほしいと強く願います。

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